尊敬語とは

尊敬語とは、動作主に対して敬う気持ちをあらわす表現の敬語を意味します。

日本語では立場によって言葉を使い分けます。尊敬語・謙譲語・丁寧語などの敬語を使うことで、相手に対して尊敬の気持ちや丁寧な気持ちをあらわすことができます。

動作主は、動作をする人のことです。誰がその動作を行ったのかつまり主語のことを言います。

おもな尊敬語の一覧

おもな尊敬語としては、以下のようなものがあります。

おもな尊敬語
「いらっしゃる」「お話くださる」「指導してくださる」「ご利用なさる」「先生」「田中様」

尊敬語の例文

上記のような尊敬語を使った例文を紹介します。

これから社長がお話になる
どうぞ召し上がってください。
もうすぐお客様がいらっしゃる
先生が母に話してくださる
コーチは野球を熱心に指導なさる

尊敬語の種類

尊敬語には、尊敬の意味を含む体言・尊敬の意味をあらわす接頭語や接尾語・尊敬の意味を含む尊敬動詞という3種類があります。

以下でそれぞれについて例をあげて紹介します。

(1) 尊敬の意味を含む体言

「先生」「君」「あなた」

(2) 尊敬の意味をあらわす接頭語や接尾語

「お」「ご(御)」「さん」「様」「君」

(3) 尊敬の意味を含む尊敬動詞

「いらっしゃる」「おっしゃる」「なさる」「召し上がる」「くださる」

尊敬語と謙譲語の見分け方

尊敬語と謙譲語の違いがわからない方は非常に多いのではないでしょうか。

尊敬語と謙譲語の一番の違いは動作主(主語)です。
「動作を誰がするのか」をよく見てみると、尊敬語の場合は自分以外の相手、謙譲語の場合は自分が動作を行っています。

その動作を行っているのが誰なのかを考えることが尊敬語と謙譲語を見分けるうえで重要となります。

先生がお話になる
手短に申し上げます

「お話になる」は、自分以外の相手の動作なので尊敬語、「申し上げます」は、自分の動作なので謙譲語となります。

基本の尊敬語・謙譲語

よく使う尊敬語・謙譲語を紹介します。同じ語でも誰が誰に向かって使うかによって、尊敬語と謙譲語のどちらを使うかが変わってきます。

尊敬語 謙譲語
見る ご覧になる 拝見する
行く・来る いらっしゃる まいる
言う おっしゃる 申す
食べる・飲む 召し上がる いただく
する なさる いたす
聞く お聞きになる うかがう
いる いらっしゃる おる
話す お話になる お話する
もらう おもらいになる いただく
会う お会いになる お目にかかる
与える お与えになる さしあげる
伝える お伝えになる 申し伝える
考える お考えになる 拝察する
渡す お渡しになる お渡しする
教える お教えになる お教えする

尊敬語と謙譲語の見分け方

  • 尊敬語と謙譲語の一番の違いは動作主(主語)
  • 尊敬語は、自分以外の相手が動作を行っている
  • 謙譲語は、自分が動作を行っている

まとめ

尊敬語について解説しました。ポイントは2つです。

尊敬語とは

  • 尊敬語は動作主に対して敬う気持ちをあらわす表現
  • 尊敬語と謙譲語の違いは動作主

うっかり間違えてしまう敬語ですが、練習することで使い方を覚えることができます。とくにビジネスの場面で目上の人やお客様と話す際には必須です。くりかえし復習して、正しい言い方を無理なく身につけましょう。