言葉とは

言葉は、自分の考えをまとめたり、それを人に伝えたりする働きを持つものです。言葉をうまく使いこなすには、ことばのルール、つまり文法を理解することが大切です。

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言葉の種類

言葉の種類には、口語と文語があります。

口語(こうご)とは、普段の日常的な生活の中での会話で使う言葉を意味します。それに対して文語(ぶんご)とは、平安時代の言葉に基づく古い言葉を意味します。

口語:現在使っていることば
文語:古い時代のことば

このサイトで扱うのは、口語についての文法です。口語文法は一般的に、小学校・中学校・高校でも習う学校文法で、文語文法は、中学・高校の古典などで習うものです。

言葉の単位

口語の言葉は、さらに小さな単位に分けて考えることができます。小さな単位に分けるのは、言葉のルール(決まり)である文法をより詳しく学ぶためです。

普段、あまり区別せずに使っているかと思いますが、文法では区別して考える必要があります。

文章:いくつもの文が集まっているもの
段落:文章をいくつかのまとまりに分けたもの
文:まとまった1つの意味があり、句点(。)で終わるもの
文節:意味をこわさずに文を区切ったもの
単語:ことばとして一番小さな単位

文章とは

文章とは、いくつかの文が集まっている文のまとまりのことを言います。例えば、作文や本などをイメージしていただけるとよいと思います。

段落とは

段落とは、文章を意味がひとまとまりの単位で分けたものです。日本語では、段落の先頭を全角一文字あける一字下げがルールです。

文とは

文とは、段落を句点「。」で区切ったものです。文の終わりには必ず句点をつけます。

句読点とは

「。」が句点(くてん)、「、」が読点(とうてん)、2つあわせて句読点(くとうてん)といいます。

句点(くてん):まる「。」のこと
読点(とうてん):てん「、」のこと

文節とは

文節とは、文を意味が通じるぎりぎりの位置で区切ったものです。

文章を音読する際、自然に息継ぎで区切ることができる場所が文節です。必ず自立語が1つ入っており、付属語がつくこともあります。単語と文との中間にある単位です。

単語とは

単語とは、文節をさらに区切って、これ以上分けることができない小さな単位に分けたものです。

私 / は / 加賀友禅 / は / 美しい / と / 思う。

上の文は7つの単語にわかれています。これらの単語には「私」「加賀友禅」がものの名前をあらわす名詞、「美しい」が形容詞、「思う」が動詞、「は」「と」が助詞という名前がついています。

単語は、名詞・動詞・形容詞・助詞を含む10個の品詞に分類することができます

文節の区切り方

文法の中でも特によく出てくる文節の区切り方について詳しく解説します。

文節とは、意味をこわさずに文を区切ったもののことを言います。文章に「ネ」「サ」などを入れて自然な位置で区切ることがポイントです。

文節に区切る問題

以下の文章を文節に区切り、文節の区切りに「/」を入れて示しましょう。

文節に区切る練習問題

  • 私は本が好きだ。
  • 私は吉本ばななの本が好きだ。
  • 私はスイカと梨が好きだ。
  • 本を読むことは楽しい。
  • 夏休みに東京から金沢まで新幹線に乗って旅行した。
  • 彼の音楽を聞くとなんだか元気が出てきます。
  • しんしんと雪が降ったので外出する気持ちも失せてしまった。
  • 彼のことを思い出すと胸がいっぱいになる。
  • あの人にはどこかであったことがあるような気がする。
  • 姉は風邪で寝込んでいますのであなたに会うことはできません。

上の問題を文節に区切ると以下のようになります。

  • 私は/本が/好きだ。
  • 私は/吉本ばななの/本が/好きだ。
  • 私は/スイカと/梨が/好きだ。
  • 本を/読む/ことは/楽しい。
  • 夏休みに/東京から/金沢まで/新幹線に/乗って/旅行した。
  • 彼の/音楽を/聞くと/なんだか/元気が/出て/きます。
  • しんしんと/雪が/降ったので/外出する/気持ちも/失せて/しまった。
  • 彼の/ことを/思い出すと/胸が/いっぱいに/なる。
  • あの/人には/どこかで/あった/ことが/あるような/気が/する。
  • 姉は/風邪で/寝込んで/いますので/あなたに/会う/ことは/できません。

文節に区切るポイント

文節に区切る際に特に間違えやすいポイント、覚えておきたいコツを解説します。

ポイント(1) 名詞の前は文節に区切る

「吉本ばななの本が」→「吉本ばななの/本が」
「スイカと梨が」→「スイカと/梨が」

ポイント(2) 動詞の前は文節に区切る

「気がする」→「気が/する」
「いっぱいになる」→「いっぱいに/なる」
「ご飯を食べる」→「ご飯を/食べる」

ポイント(3) 補助語の前では文節を区切る

補助語とは「こと、もの、いる、みる、もらう、くれる、ほしい、おく、くる、とき、ない」のことです。

補助語を見分けるコツは、前に「で」や「て」を探すことです。

「私のこと」→「私の/こと」
「彼のもの」→「彼の/もの」
「走っている」→「走って/いる」
「頼んで見る」→「頼んで/みる」
「譲ってもらう」→「譲って/もらう」
「買ってほしい」→「買って/ほしい」
「しまっておく」→「しまって/おく」
「読んでくる」→「呼んで/くる」
「削るとき」→「削る/とき」

ポイント(4) 指示語の後では文節を区切る

指示語とは「この」「その」「あの」「どの」などです。

「この道」→「この/道」
「その書店」→「その/書店」
「あの色」→「あの/色」
「どの本」→「どの/本」

ポイント(5) 独立語の後では文節を区切る

独立語とは「おい」「ああ」「こんにちは」などの、呼びかけ・感動・応答・提示などを表す語です。

「おい、君」→「おい/君」
「こんにちは、はじめまして」→「こんにちは/はじめまして」

ポイント(6) 複合語は文節に区切らない

複合語とは、2つ以上の単語が組み合わさって、新たに1つの単語になったものを言います。

複合語は区切らない

  • 「思い出す」
  • 「歩き回る」
  • 「食べ物」

例えば「書く」と「表す」では、書くも表すも動詞ですが「書き表す」で1つの単語なので、文節には区切りません。

次のようなものが複合語の例です。
「書き表す」「思い出す」「歩き回る」「食べ物」「買い物」「山登り」「川下り」「切り倒す」「切り詰める」

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日本語は文章・段落・文節・文の単位に分けられる

日本語の文章の単位について解説しました。ポイントは3つです。

言葉の単位のポイント

  • 言葉は、文章、段落、文節、文に分けられる。
  • 文節は、意味がわかるできるだけ短い区切り。
  • 単語は、言葉として役割を持つ一番小さい区切り。