言葉を強調する際には「記号」を効果的に使う

文章中で言葉を強調したい時には、句読点や括弧などの記号を使います。このような句読点・疑問符・括弧・アクセントなどの記号は、約物(やくもの:役物とも書く)と呼ばれています。公式な文章や論理的な文章では「!」という感嘆符マークを使うことなく、その他の約物を効果的に使うことで言葉を強調することができます。

以下の3つの約物を使うことで、言葉を強調することができます。

文章中で言葉を強調する際に使う記号

  1. 読点で強調する
  2. カギ括弧で強調する
  3. 丸括弧で強調する

1. 読点で強調する

読点(、)を使って言葉を強調します。以下の例では綿菓子という言葉を強調するために、直前に読点を打っています。

私が好きなのは、綿菓子だ。

2. カギ括弧で強調する

カギ括弧(「」)を使って言葉を強調します。以下の例ではカギ括弧で囲むことで綿菓子を強調しています。

私が好きなのは「綿菓子」だ。

3. 丸括弧で強調する

丸括弧()を使って言葉を強調します。以下の例では強調したい綿菓子の後ろに「(綿あめ)」を追記しています。綿菓子の後に丸括弧の補足を入れることで、綿菓子が文章から分離され、見た目の強調が発生します。

私が好きなのは綿菓子(綿あめ)だ。

[出典]
メアリ・K・マカスキル『NASAに学ぶ英語論文・レポートの書き方 NASA SP-7084 テクニカルライティング』片岡英樹 (訳)、共立出版、2012