「さわり」の意味とは

「さわり(触り)」とは、話などの要点のことです。

「さわり」の本来の意味とは
話や文章の要点やもっとも興味をひく部分、音楽の聞かせどころ、物語の見どころなどの意味。

「話のさわり」を「話などの最初の部分」と感じている人が約5割

文化庁『国語に関する世論調査』(平成28年)では、53.3%もの人が「話のさわり」とは「話などの最初の部分のこと」だと感じているという結果が出ています。

「話のさわり」は何を意味するか

調査年度 「話などの要点」のこと 「 話などの最初の部分」のこと
平成15年 31.1% 59.3%
平成19年 35.1% 55.0%
平成28年 36.1% 53.3%

「話のさわり」の意味は「話の要点」

「話のさわり」の本来の意味は「話など要点」です。「話のさわり」を「話の最初の部分」という意味で使う用法は誤用です。

話のさわり

「話のさわり」が間違っている理由・由来

「さわり」という言葉は、もともとは江戸時代に竹本義太夫が創始した浄瑠璃の流派である義太夫節で使われていた言葉だと言われています。義太夫節では「さわり」は、曲中で目立つ箇所、最大の聞かせどころを指した言葉でした。それが転じて、話の要点やもっとも興味をひく部分、最も感動的な部分の意味で使われています。

「話のさわり」が、本来の「話の要点」という意味ではなく、別の意味で用いられるようになった経緯は正確にわかっていませんが、「さわる」という言葉は、表面的に触れるという印象の言葉のため、最初の部分という言い回しが広まったのではないかとも言われています。

「話のさわり」の例文・正しい使い方

「話のさわり」は、次のような例で使います。話や曲、本などの内容の要点をあらわすような時に使用します。

  • 時間がないので、話のさわりだけでも教えてください。
  • 曲のさわりを演奏してもらえませんか。
  • その小説のさわりだけ聞いたことがあります。

慣用句は正しく使う

慣用句の誤用の中でも「話のさわり」は2人に1人が間違える語です。正しく理解するには、語源を知って意味を理解することも有効です。間違えやすい慣用句を知って、誤解のない文章を書くために役立てましょう。

#言葉の誤用
#慣用句
#ライターの文章力