「存亡の機」の意味とは

「存亡の機」とは存続するか滅亡するかの重大な局面のことを意味する慣用句です。

「存亡の機」の読み方は「そんぼうのき」です。

「存亡の機」の意味とは
引き続き存在するかここで滅びてしまうかという非常に重大な時のこと。存亡の分かれ目となる重大な時機をあらわす。

「存亡の危機」は間違った使い方?

文化庁『国語に関する世論調査』(平成19年)では、83%もの人が「存亡の危機」が正しい使い方だと感じているという結果が出ています。

「存続するか滅亡するかの重大な局面」を何というか

調査年度 「存亡の機」を使う 「存亡の危機」を使う
平成19年 6.6% 83.0%

では、83%もの人が正しいと答えている「存亡の危機」は、正しい使い方なのでしょうか?

実は「存亡の機」が正しい使い方

実は「存亡の危機」ではなく「存亡の機」が正解です。

存亡の危機は、よく聞く表現ではありますが誤用とされています。

存亡の機

「存亡の危機」が間違っている理由・由来

「存亡の危機」はなぜ間違っているのでしょうか。

「存亡の機」の由来は、中国の戦国時代の漢文「戦国策」で、聴は存亡の機なり(献策に耳を傾けるということは国の存亡のかなめである)という内容を意味しているとされています。

ここでは「機」は<物事の大事なところ。かなめ>ということを意味しています。これが「危機」に変わってしまうと<悪い結果が予測される危険な時。あやうい状態>をあらわし、意味が異なってしまいます。

「存亡の機」と間違いやすい例として「存続の危機」があります。存続の危機はこのまま存続できるかどうか危ぶまれる状態をあらわしています。似ているので混同しやすいのですが、異なるもののため注意しましょう。

「存亡の機」の例文・正しい使い方

「存亡の機」は、次のような例で使います。存続するか滅亡するかの重大な局面をあらわすような時に使用します。

存続するか、滅亡するかの例

会社の存亡の機にのんびりしている場合ではない。
地元商店街が存亡の機にある

滅亡に寄りすぎている例

二度もミスを起こし信頼を失墜したことで、彼は存亡の機に立たされました。

おわりに

「存亡の機」「存亡の危機」のどちらが正しい使い方か理解できましたか?

慣用句の誤用は意外と多く、中でも「存亡の機」は国会や元首相を含めて一般的にかなり間違える方が多い語です。

使い方や意味をしっかりと理解し、正しく使用できるようにしましょう。

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