助詞「は」「が」の違い

日本語の助詞「は」と「が」の違いは、非常に難しいと言われています。

あなたは、どちらかを無意識に使っているのではないでしょうか。きちんと意識して使い分けて文章を書いている人はごくわずかです。

文法的な解説としては、「が」は格助詞で「は」は副助詞となり、全く異なるものです。しかし実際の場面では、「は」と「が」は文の中で置き換えて使える場面が多く、違いがないように感じられます

「が」と「は」には違いがないように感じられる
吉田さん走る。
吉田さん走る。

助詞「は」「が」の使い分け

では、助詞「は」「が」はどのように使い分ければよいのでしょうか。

以下の2つの文章には「は」と「が」が使われていますが、よく見て見るとニュアンスが異なります

富士山きれいだ
富士山きれいだ

「富士山きれいだ」は、一般論として富士山はきれいだという際に使われます。富士山が目の前にない状況で、誰でも知っている一般的な富士山というものがきれいだという誰もが知っている情報を伝えています。

「富士山きれいだ」は、目の前に富士山がある状況で、聞き手にとっては新しい情報を伝えています。

「は」と「が」の使い分け
「は」:誰もが既に知っている情報を伝える
「が」:誰も知らない新しい情報を伝える

助詞「は」「が」の用法・例文

助詞「は」「が」の用法を例文に沿って見て行きます。

以下の 1〜3には「は」と「が」のどちらが入るでしょうか。

昔々、あるところにおじいさんとおばあさん(1)住んでいました。ある日、おじいさん(2)山へ芝刈りに、おばあさん(3)川へ洗濯に行きました。

正解
(1)が
(2)は
(3)は

(1)に「が」が入るのは、昔話の冒頭で、聞いている人にとっておじいさんとおばあさんが住んでいることが新しい情報のためです。

(2)、(3)に「は」が入るのは、おじいさんとおばあさんは一度登場してしまい、読者は既に知っている情報となったためです。

助詞「は」「が」の違いを英語で説明

「が」と「は」の違いを英語に置き換えて考えると、「が」は英語では「an」「は」は英語で「the」に近いニュアンスがあります。

英語に置き換えた場合の「が」と「は」のニュアンスの違い
おじいさんいました。
=an old man
おじいさんいました。
=the old man

英語が得意な人は、この覚え方のほうが覚えやすいかもしれません。

まとめ

「は」「が」の違いを解説しました。

「は」「が」には、新しい情報を伝えているか、誰もが知っている情報を伝えているかという違いがあるということが理解できたでしょうか。

ぜひ文章を書く際の参考にしていただければと思います。

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