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プロのライターが教える文章力を向上させるためのテクニックのすべて【総まとめ】

【文章の書き方】文章力を向上させたいライターのためのコツ・基本・本の紹介

文章力が向上する文章の書き方が知りたいというお悩みをお持ちではありませんか?文章力とは頭の良さや語彙力という意味だけではなく、鍛え方次第で身につく能力でもあります。この記事では、ライターが文章力を身につけるためにおすすめの、実用的な文章の書き方について、例文やおすすめの本を交えてご紹介します。日本語の文章の書き方のコツを理解するにはトレーニングはいりません。文章の書き方のポイントをしっかりと理解することが最も重要なのです。

pro writers 編集部
ライターに役立つ情報を紹介するpro writers編集部です。文章力とは、分かりやすく論理的な文章の書き方をするための能力です。SNSやnoteなどのブログが一般化し、一億総ライター時代と言われる中、文章の書き方を学びたい方は増加傾向にあります。では「面白い文章の書き方が知りたい、ビジネスで文章を書くので文章力を鍛えたい」といった場合、一体どうやったら文章の書き方が身につくのでしょうか。実は、文章力上達のためには単にたくさん読書をしたり、闇雲に練習しても書けるようにはなりません。分かりやすい文章が書けるようになるためには、書き方のコツを理解することが何より重要なのです。この記事では、長く読まれる文書が書けるようになるために覚えておきたいポイントについてわかりやすく解説します。
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この記事の目次

文章力の正体とは何か

文章力とは、読み手にとって分かりやすい文章を書くスキルのことです。ポイントは、あくまでも読み手にとっての分かりやすさが重要であるという点です。言いたいことを言いたい順番で自分勝手に語っても、伝えたいことが伝わらなければ文章力があるとは言えないのです。

しかし、分かりやすい文章の正体は説明できないのが一般的です。その原因は、日本の国語教育にあります。国語の先生に、文学の読解や古典文章の読み方を習った記憶はあっても、「文章の書き方を習ったことがない」という方がほとんどではないでしょうか。その証拠に、私の周囲では、多くの社会人が入社してはじめてメールの書き方に困った、提案書をどう書いてよいかわからないという経験をしています。また、世の中には多くの文章の書き方の本がありますが、感覚に訴える内容が多く、テクニックとして取り入れるのが難しいものがほとんどです。これも、ほとんどの日本人が実は文章の書き方を習ったことがないことが原因です。

文章の書き方で覚えておきたいポイント

上手な文章の書き方にはコツがあります。
文章力を身につけるためには、練習だけではなく文法や文章の書き方への理解が必要になります。ただ闇雲にたくさん書くことでは文章力は上がりません。ここでは、ライターとして覚えておきたいポイントをまとめて解説します。

文法を意識した文章の書き方

「文法は苦手だ」という方が非常に多いのではないかと思いますが、実は、ライティングで必要な文法は、中学1年・中学2年生の国語で習う基礎的なもので十分です。

高校・大学レベルになるとかえって難しい言葉や表現が増えてくるため、誰にでも分かりやすい文章を書くにはあまり重要ではありません。中学1年・2年の国語文法の中でも、ポイントは4つに絞られます。

(1) 主語・述語の使い方を意識する

文章が苦手な人は主語と述語が合っていないことが多くあります。主語とは述語とは何かを知っていても、噛み合っていないと文の意味がわかりにくくなります。実際の例をみてみましょう。

美容院に行けない理由は、忙しいのが現状です

美容院に行けない理由は、忙しいためです

良い例のほうが読みやすいのではないかと思います。それは主語と述語の関係が自然だからです。「美容院にいけない理由は」を主語にするのであれば、「現状です」は不自然です。通常、述語は1文に1つ、文の終わりにあります。主語と述語の関係が合っていない文章は意外と多いので、書いた後の文章を見返してみるとよいでしょう。

(2) 修飾語・被修飾語の位置を意識する

修飾語・被修飾語の位置が意識されていないと文章はわかりにくくなります。実際の例をみてみましょう。

丁寧に私は文章を書きます

私は文章を丁寧に書きます

良い例の文章のほうが読みやすいのではないかと思います。その理由は、修飾語が被修飾語の近くに置かれているためです。悪い例は、「丁寧に」と「書きます」の距離が離れており、良い例は、「丁寧に」と「書きます」の距離が近くなっています。修飾語・被修飾語の関係では、以下の点に注意する必要があります。

修飾語・被修飾語で注意すること

  • 修飾語は被修飾語の直前に置く
  • 長い修飾語はできるだけ前に置く
  • 1文に長い修飾部は2つまで
  • 長い修飾語を先に書く
  • 時や場所をあらわす修飾語は先に書く
  • 指示語は対象に近づける

(3) 助詞の使い方を意識する

助詞には複数の意味があるため、どのシーンでどの助詞を使うかをしっかりと理解する必要があります。

19時より第3会議室で育児セミナーを開催いたします。開催後は会社より居酒屋に移動して懇親会を開催いたします。より多くの皆さまにご参加いただけますようお願いいたします。

19時から第3会議室で育児セミナーを開催いたします。開催後は会社から居酒屋に移動して懇親会を開催いたします。より多くの皆さまにご参加いただけますようお願いいたします。

「より」には、比較・場所や時間の始点をあらわす意味の2つがあります。場所や時間の始点をあらわす意味の場合には「から」に言い換えたほうがわかりやすくなります。このように、助詞の使い方をコントロールすることで、わかりやすい文を書くことができるようになります。

(4) 敬語の使い方を意識する

文法の中でも難しいと感じる人が多いのが敬語です。中でも、尊敬語と謙譲語の使い方が間違っているケースがよく見られます。

お手洗いはあちらになります

お手洗いはあちらです

「〜になります」は、前の状態から新しい状態に変わる際に使う敬語表現です。お手洗いはもともとお手洗いで新しい状態に変わっているわけではないので誤った敬語です。「30年間使用したものがこちらになります」など、比較対象とセットにする場合には「なります」という形で使うことができます。

よい文章を真似した書き方

文章力を鍛えるには、様々なパターンの文章の中から、よいものを見つけて真似することが重要です。

世の中にはよい文章と悪文があります。悪文とは、わかりにくく下手な文章のことを意味します。悪文は、読み手が読んで理解するのにストレス・時間がかかり、意味が何通りにもとれることが特徴です。逆によい文章は、わかりやすく、意味が1通りにとれます。

悪文の例

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よい文章の例

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悪文のほうは、1文が長すぎて読んでいて非常にストレスがかかります。また、主語・述語の関係が理解しにくく、結論がよくわかりません。何でも真似すればよいというのではなく、悪文とよい文章と見分ける力を身につけ、わかりやすい文章に出会った時に、その構成や言葉の使い回しを自分のものにすることが大切だと覚えておきましょう。

文章を書くときに構成に気を配る

文章構成とは、文章の話題の順番や配置のことを指します。構成をしっかりと作ることで、わかりやすい文章を書くことができます。

記事のターゲットを明確にしてから構成を書く

構成を作る際には、誰に向けた記事かを具体的に考える必要があります。1つの記事に対して、具体的な1つのターゲットを設定して、その人に向けて読んでほしい情報をしっかりとまとめます。

【タイトル→導入→背景→本題→まとめ】の型を使って書く

Webの文章では、タイトル→導入→背景→本題→まとめという順番で書くのが最も一般的なテンプレートです。慣れないうちは常にこの流れで書きます。

文章構成の型

<タイトル> 一言で結論を書く。

<導入> 興味を持ってもらえるようにキャッチーで呼びかけるような導入。共感、わかりやすさを重視する。

<背景> なぜその話が大切なのかの意味づけを行う。

<本題> 内容ごとにいくつかの章立てにして説明する。結論は先に書く。

<まとめ> これまでの内容を総合して一言でまとめる。

構成を作ったら本文を書き始める前に読み返す

構成を作ったら、構成を見るだけで文章で言いたいことが伝わるかを確認します。記事や文章を読む人は、文章の一字一句をしっかりと読んでくれるわけではありません

上手な文章を書くためのチェックポイント

構成を作り終えたら、本文を書きはじめます。文章をわかりやすく書くために注意すべきチェックポイントを紹介します。

(1) 一文の中で同じ言い回しを使っていないかをチェックする

文章の中で、同じ言い回しや言葉を連続させると、分かりにくくしつこい文になります。

分かりにくい文章の例

文章を上手に書くには、文章を何度も練習することが必要だ。本を読むことも文章が上手になるにはよい方法だ。

文章を上手に書くには、何度も練習することが必要だ。本を読むこともよい方法だ。

上記の例では、文章・上手という表現が何度も使われていることで理解しにくい文章になってしまっています。削っても意味が通じる場合は思い切って削りましょう。

(2) 難しい言葉を使ってないかをチェックする

Webの文章では難しい感じや表現は極力避けて、別の言葉に言い換えるようにします。中学校レベルの漢字・表現で書くように心がけることで、誰にでも読みやすい文章を書くことができます。

NGな表現例 OKな表現例
冗長 しつこい
齟齬 くい違う
安価 安い、リーズナブル
相違ない 違いない
先般 この間、この前

難しいかもしれないと感じた場合には、類語辞典で調べて別の言葉に言い換えます。

また、どうしても使いたい場合には、読み方が分からない人もいるかもしれないのでフリガナを打つなどの工夫をするとよいでしょう。

(3) 口語の接続詞を使ってないかをチェックする

文章中にもかかわらず、口語で使っているような接続詞を使ってしまう場合があります。以下のような接続詞は、文章中では使いません。

文章中では使わない接続詞
なので、ですので、だけど、それに、

Webの文章中では、接続詞がなくても意味が通じることがほとんどです。あえて使う場合でなければ、接続詞の多用は文章を読みにくくするため、不要な接続詞は削りましょう

(4) 一文が長すぎないかをチェックする

一文が長すぎると、文章が読みにくくなるだけではなく、主語が分かりにくくなってしまいます。一文に書く内容は1つだけにすることがポイントです。

一文が長すぎる文章

私たちのサービスのユーザーアンケート調査によると、書籍のリライトを依頼したいタイミングは、当日すぐに〜3日以内と回答した人が90.4%と多いため、この新機能の導入により、積極的に働きたいライターと当日や翌日など直近でリライトを依頼したい企業様の業務ニーズが合致するために、依頼件数の増加も見込んでいる。

言いたいことを一文に1つに区切った文章

アンケート調査によると、書籍のリライトを依頼したいタイミングは、当日すぐに〜3日以内と回答した人が90.4%でした。新機能を導入することで、積極的に働きたいライターと当日や翌日など直近でリライトを依頼したい企業様の業務ニーズが合致するようになります。そのため、依頼件数の増加も見込まれます。

(5) 語尾のリズムが悪くないかをチェックする

文の語尾に同じものが続くとリズムが悪くなり、読んでいてつまらない文章になってしまいます。

例えば、毎回「です」で終わる文章が続く場合、途中で「~でしょう」「~かもしれません」「~と考えています」「~が必要です」などの表現を織り交ぜることで、文章が単調でなくなりテンポよく読むことができるようになります。

(6) 文の中に不要な語がないかをチェックする

文の中に、なくても意味が通じる語があると、文全体がしつこい印象になります。

不要な語がある文章

また、私たちはこのような書き方を広めるために、講座の開催を実施中です。

不要な語を省いた文章

また、私たちはこのような書き方を広めるために、講座を開催しています。

例文では「開催」と「実施」の意味が重複していますが、どちらか片方だけで十分です。文を書き終えた後には、省ける語がないかをチェックするようにしましょう。

(7) 慣用句の使い方は正しいかをチェックする

慣用句とは、ひとまとまりの言葉・文句や言い回しのことで、省略したり短縮することはできません。

例えば、以下の文章では「諦めるほかない」という言い回しを使っていますが、正しい慣用句は「諦めるよりほかない」です。

本の出版は諦めるほかない状況です。

慣れない慣用句は使用しないようにするか、辞書などで調べてから使用するようにしましょう。

(8) 漢字とひらがなを使い分けているかをチェックする

漢字の多い文章は読みにくくストレスがかかります。特にWebでは、常用漢字表に載っていない漢字の使用は避けるようにしましょう。

NGな表現例 OKな表現例
の様 のよう
頂く / 戴く いただく
私達 私たち
若しくは もしくは
又は または

(9) 文章を読み返す

最後のポイントは、書いた文章を読み返すことです。読み返す際のポイントは、時間をあけて、自分が書いた文章だと思わずに読むことです。

それが難しい場合には、身近な人に読んでもらって、違和感や分かりにくさを感じる箇所がないか、客観的な意見をもらうのもおすすめの方法です。

(10) 流し読みできる記事かをチェックする

とくにWebサイトで公開する記事の読者の多くは、移動中や隙間時間にスマホで記事を読んでいます。もちろん媒体にもよりますが、小説や論文のように一字一句を丁寧に読んでくれるわけではないと覚えておきましょう。

そのため、Webで記事を書く際には、タイトルや項目、小見出し、太文字やアンダーライン部分の文を読むだけで話が通じるかどうかが重要なポイントです。文章を読み返す際には、要点が分かりやすいかどうかを確認しましょう。

文章力がある人とない人の決定的な違い

文章力がある人とない人の違いをみていきましょう。

文章力がある人の特徴

文章力がある人の特徴

  • 語彙力が豊富
  • 無駄な文章がない
  • 結論が一目瞭然でわかりやすい
  • 推敲されており、詰まるところがない
  • 読み手の課題を解決するという目的が明確
  • 一文には、言いたいことが一つだけになっている
  • 形容詞や副詞を適切に使用しており文章が彩り豊か
  • かいつまんで読んでもすんなりと意味がわかる

文章力がない人の特徴

文章力がない人の特徴

  • 語彙力が少ない
  • 使用する形容詞や副詞のバリエーションが少ない
  • 削れる文章が多く、文章が長い
  • 慣用句の使い間違いがある
  • 主語が必要以上に省略されている
  • 主語と述語が合っていない
  • 質問文と回答文が合っていない
  • 一文に多くの内容を詰め込みすぎている
  • 何が言いたいのかすんなり頭に入ってこない
  • 「!」「?」、「」、()などの記号が意味なく使われている

まとめ

文章力を鍛えるために必要なテクニックやポイントについてご紹介しました。上手な文章の書き方を身につけるには、ただ闇雲に書き続けるだけでは無意味です。

文章力を改善するためには、文法や構造を意識した日々の練習が欠かせません。よいお手本を参考にしながら毎日のトレーニングを積み重ねていくことで自然に文章スキルや語彙も蓄積していき、文章力向上につながります。

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pro writers 編集部

https://prowriters.jp

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